はじめに
私はこれまでに2回の転職を経験しました。
1回目は税理士事務所から上場企業の経理職へ。2回目は上場企業からさらに大手企業の経理職へ転職しました。
結果として、年収は400万円台から600万円台へ、そして現在は1,000万円を超える水準になっています。
転職活動では、
- リクルートエージェント
- MS-JAPAN
- ジャスネットキャリア
- JACリクルートメント
- doda
- パソナキャリア
- type
など複数の転職エージェントを利用しました。実際に転職が決まったのはJACリクルートメントとMS-JAPAN経由でした。
一方で、利用してみての満足度や「これから転職活動をする人に登録をすすめたい順番」という観点では、また別の評価があります。
この記事では、経理職として転職活動を行った実体験をもとに、それぞれの転職エージェントの特徴やおすすめできる要素について本音で解説します。これから転職を考えている経理パーソンの参考になれば幸いです。
私の転職遍歴
簡単に私のキャリアを紹介します。
- 簿記2級取得
- 税理士事務所へ入所、税理士試験に挑戦しながら5年間勤務
- 28歳で上場企業経理へ転職
- 32歳で大手企業へ転職、連結決算・IFRS・システム導入を経験
- 現在は大手企業で経理管理職
1回目の転職では年収が下がりましたが、上場企業での経験を得ることができました。2回目の転職では年収アップと連結決算経験の獲得を目的に活動し、結果として年収は大きく向上しました。
今振り返ると、1回目の転職で得た上場企業経理の経験が、その後のキャリアの土台になったと感じています。目先の年収だけでなく、どのような経験を積めるかを重視したことが、結果的には良かったと思っています。
経理職こそ転職エージェントを利用した方がよい理由
私は経理職の転職では転職エージェントの利用をおすすめしています。理由は大きく4つあります。
① 非公開求人にアクセスできる
経理職の求人は一般公開されていないケースが少なくありません。特に、上場企業・管理職候補・連結決算担当・IFRS担当などの求人はエージェント経由で紹介されることが多い印象があります。私自身も、転職サイトだけでは見つけられなかった求人を複数紹介してもらいました。
② 職務経歴書の質が大きく変わる
転職活動を始めた当初、私は職務経歴書を自己流で作成していました。しかし、エージェントからアドバイスを受けることで内容が大きく改善されました。特に役立ったのは自己PRの整理です。経理職は業務内容が似通いやすいため、「何をやったか」ではなく「どのような成果を出したか」を伝えることが重要です。
③ 面接対策を受けられる
実際に利用して感じたのは、面接対策の価値の高さです。私の場合、JACリクルートメントで面接練習を実施してもらいました。当時は厳しいフィードバックだと感じましたが、今振り返ると面接への準備不足に気付く良い機会だったと思います。
④ 客観的な市場価値を知ることができる
転職活動を始めると「自分はどのくらい評価されるのか」が気になります。エージェントは複数企業とのやり取りを通じて市場感を把握しています。そのため、自分の経験やスキルがどの程度評価されるのかを知る手助けになります。
私が実際に利用した転職エージェント7社ランキング
まず結論からお伝えします。私が今、経理職の方に登録をおすすめする順番は以下の通りです。
| 順位 | エージェント | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 1位 | リクルートエージェント | 求人数と情報量が圧倒的 | 転職活動を始めたばかりの人・経理未経験者 |
| 2位 | MS-JAPAN | 管理部門特化、経理経験者なら必須級 | 経理経験者・上場企業志望者 |
| 3位 | ジャスネットキャリア | 会計・経理領域への理解が深い | 会計専門職としてキャリア形成したい人 |
| 4位 | JACリクルートメント | ハイクラス案件と面接対策に強み | 管理職候補・年収アップ志望者 |
| 5位 | doda | 求人の幅が広く情報収集に役立つ | まずは幅広く求人を見たい人 |
| 6位 | パソナキャリア | サポートは丁寧 | 手厚いサポートを求める人 |
| 7位 | type | 他社を優先してもよいと感じた | 併用で選択肢を増やしたい人 |
これらの転職エージェントは、登録も相談も完全無料です。
ここからは、それぞれのエージェントについて実体験ベースで解説していきます。
第1位 リクルートエージェント
もし経理職の方から「転職活動を始めるならまずどこに登録すべきですか?」と聞かれたら、私は最初にリクルートエージェントを挙げます。理由はシンプルで、圧倒的に求人数が多いからです。
転職活動では「どの会社に応募するか」以前に「どのような選択肢が存在するか」を知ることが重要です。特に転職経験が少ない人ほど、自分の市場価値や応募可能な企業のイメージを持てていないケースがあります。
その点、リクルートエージェントは求人の幅が非常に広く、経理未経験者から管理職クラスまで対応できます。実際に私も利用しましたが、「こんな企業も募集しているのか」と視野が広がった記憶があります。転職活動のスタート地点として最もおすすめできるエージェントです。
とはいえ、求人数が多い分、比較検討に時間がかかる側面はあります。数多くの企業を紹介してくれて非常に頼りになりますが、あまりに紹介数が多い場合は、しっかり自分の希望を伝えることで提示してもらう求人数を絞ってもらうようにしましょう。
こんな人におすすめ
- 初めて転職活動をする人
- 経理未経験から挑戦したい人
- まずは市場価値を確認したい人
- 多くの求人を比較したい人
👉 リクルートエージェントの公式サイトはこちら
第2位 MS-JAPAN
私が実際に転職した会社はMS-JAPAN経由でした。そのため思い入れもありますが、単なる成功体験だけで高く評価しているわけではありません。管理部門特化という強みが非常に大きいと感じています。
経理職として転職活動をしていると、どのエージェントでも似たような求人が紹介されることがあります。そんな中でMS-JAPANは「他社では見なかった求人」を紹介してくれることがありました。また担当者との相性も良く、非常に話しやすかった印象があります。
転職活動は不安になる場面も多いですが、親身に相談に乗ってもらえたことで安心して活動を進めることができました。私自身、MS-JAPANへの登録は転職活動の後半でした。しかし結果として、最終的に入社することになった大手企業との出会いにつながりました。
もし当時登録していなければ、今とはまったく違うキャリアになっていたと思います。現在振り返っても、経理経験者なら登録しておく価値は高いと感じています。
こんな人におすすめ
- 経理経験者
- 管理部門職種を希望する人
- 上場企業を目指す人
- 年収アップを狙う人
👉 MS-JAPANの公式サイトはこちら
第3位 ジャスネットキャリア
経理・会計領域に特化したエージェントとして高く評価しているのがジャスネットキャリアです。初めて面談したときの印象は今でも覚えています。担当者の年齢層は比較的高めでしたが、その分経験豊富で落ち着いていました。
そして何より、企業理解が深い。これが他社との違いでした。求人票に書かれている内容だけではなく、会社の雰囲気・経理組織の特徴・募集背景などについて詳しく説明してくれた記憶があります。また会計や経理への理解度も高く、こちらのキャリアを理解したうえで話をしてくれる安心感がありました。
転職活動中は不安になることもありますが、ジャスネットキャリアの担当者には温かみがあり、前向きに背中を押してもらった印象があります。経理や会計を専門領域としてキャリア形成したい方にはおすすめです。
こんな人におすすめ
- 経理経験者
- 会計専門職として成長したい人
- 特化型エージェントを利用したい人
- 丁寧なサポートを受けたい人
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第4位 JACリクルートメント
私が1回目の転職で実際に利用し、内定獲得につながったのがJACリクルートメントです。担当者の印象は「きっちりしている」という言葉が最も近いと思います。強烈な特徴があるわけではありませんが、大きく外すこともありません。転職活動を進めるうえで安心感がありました。
特に印象に残っているのは面接対策です。かなり細かくフィードバックを受け、当時は「そこまで言わなくても……」と思った部分もありました。ただ現在は採用する側の立場も経験したことで、面接官がどのような視点で候補者を見ているのか理解できるようになりました。そう考えると、当時のアドバイスも一定の価値があったと感じています。
結果として私はJAC経由で上場企業への転職を実現しました。特に経理経験者やハイクラス案件を目指す方には有力な選択肢になると思います。
こんな人におすすめ
- 上場企業を目指したい人
- 面接対策を重視したい人
- 管理職候補を目指す人
- 年収アップを狙う人
👉 JACリクルートメントの公式サイトはこちら
第5位 doda
dodaも利用しましたが、全体的には「バランス型」のエージェントという印象でした。求人数も多く、幅広い業界や職種を扱っています。経理職の求人も一定数あり、情報収集という意味では十分に活用できると思います。
一方で、管理部門特化型エージェントと比較すると、経理職への理解度や専門性という点では物足りなさを感じる場面もありました。そのため「まずは幅広く求人を見たい」という方には向いていますが、「経理職としてキャリアアップしたい」という方はMS-JAPANやジャスネットキャリアとの併用をおすすめします。
こんな人におすすめ
- 転職活動を始めたばかりの人
- 幅広く求人を見たい人
- 他業界も検討している人
👉 dodaの公式サイトはこちら
第6位 パソナキャリア
パソナキャリアも利用しました。サポートは丁寧だった印象があります。担当者とのやり取りもスムーズで、不快な思いをした記憶はありません。ただ、私の場合は他のエージェント経由で魅力的な求人が多く紹介されたため、優先順位は高くなりませんでした。
エージェントとの相性は人によって大きく異なります。実際、私が高く評価しているエージェントが必ずしも全員に合うとは限りません。登録後の面談で違和感がある場合は、無理に利用を続ける必要はないと思います。
こんな人におすすめ
- 丁寧なサポートを受けたい人
- 転職活動に不安がある人
- 複数エージェントを併用したい人
👉 パソナキャリアの公式サイトはこちら
第7位 type
typeも利用しましたが、正直なところ他社と比較して強い印象は残っていません。もちろん求人自体が悪いわけではありません。ただ、私が利用したタイミングではリクルートエージェント・MS-JAPAN・ジャスネットキャリア・JACリクルートメントの存在感が大きく、結果的に利用頻度が低くなりました。
限られた時間で転職活動を行うなら、まずは上位のエージェントから登録することをおすすめします。
こんな人におすすめ
- 求人の選択肢を増やしたい人
- 複数エージェントを比較したい人
👉 typeの公式サイトはこちら
経理経験者・未経験者別のおすすめ
経理経験者であれば
- MS-JAPAN:管理部門特化。上場企業や管理職候補の求人も多く、経理経験者との相性が良いと感じています。
- ジャスネットキャリア:会計・経理への理解が深く、キャリア相談の質が高い印象があります。
- JACリクルートメント:ハイクラス案件や管理職候補案件を狙う場合は有力な選択肢です。
未経験から経理職を目指す場合
まず選択肢の広さを重視した方がよいと思います。
- リクルートエージェント:最優先で登録したいエージェントです。求人数の多さは大きな武器になります。
- doda:リクルートエージェントと併用することで求人の取りこぼしを減らせます。
採用する側になって初めてわかったこと
現在は管理職として採用にも携わっています。その立場になって初めて気付いたことがあります。それは、転職活動で評価されるものと、応募者が重要だと思っているものにはズレがあるということです。
過大評価されがちなもの
転職活動では、資格・学歴・業務経験ばかりが注目されがちです。もちろん重要ですが、それだけで採用が決まることはありません。私自身、採用面接では資格よりも別の部分を見ることが多いです。
過小評価されがちなもの
私が最も重要だと考えているのは、コミュニケーション力です。ここでいうコミュニケーション力とは、話が上手いことではありません。相手の話を理解する、自分の考えを整理して伝える、周囲と協力して仕事を進める、といった能力です。
経理は専門職ですが、一人で完結する仕事ではありません。監査法人、税理士、事業部門、経営層など、多くの関係者と関わります。そのため、コミュニケーション力は想像以上に重要です。
私が採用したいと思う人
採用時に私が見ているポイントは主に3つです。
- チームにいないタイプであること:今いるメンバーにない強みを持っている人は魅力的です。積極性、行動力、巻き込み力など、チームに新しい価値を持ち込める人を採用したいと思っています。
- 気持ちの良い挨拶ができること:当たり前のようですが、意外と差が出ます。社会人としての基本動作には人柄が表れます。
- 専門職としてのプライドを持っていること:経理は会社のお金を扱う仕事です。責任感やプロ意識は非常に重要だと考えています。
転職活動で学んだこと
最後に、私が転職活動を通じて学んだことをお伝えします。
1回目の転職では会社を辞めてから活動しました。今ならおすすめしません。在職中に活動した方が精神的にも有利です。
また、転職活動では様々な経験をしました。圧迫面接で落ち込んだこと、面接で長時間待たされて辞退したこと、内定が出ても条件面で辞退したこと。どれも当時は悩みましたが、振り返るとその経験があったからこそ納得感のある転職ができたと思います。焦らず、じっくり取り組むことが大切です。
まとめ|まず登録するならこの3社
ここまで7社を紹介しましたが、もし今の私がもう一度転職活動を始めるなら、まず登録するのは以下の3社です。
私自身、最終的に転職した会社はMS-JAPAN経由でした。一方で、転職活動を始めるなら最初に登録するのはリクルートエージェントです。市場全体を把握し、そのうえでMS-JAPANやジャスネットキャリアで専門求人を探す。この進め方が、最もバランスの良い進め方だと思います。
転職エージェント選びも重要ですが、それ以上に大切なのは自分がどのようなキャリアを目指したいのかを明確にすることです。私自身、1回目の転職では「上場企業で経験を積むこと」、2回目の転職では「年収アップと連結決算経験の獲得」という目的を持っていました。目的が明確だったからこそ、転職エージェントを有効に活用できたのだと思います。
転職エージェントに登録したからといって必ずしも転職する必要はありませんし、私も求人を比較した結果、「今は転職しない」という選択をした時期もあります。転職エージェントは、登録も相談も完全無料なので、市場価値を知る目的だけで登録するのもひとつの選択肢です。
これから転職活動を始める方の参考になれば幸いです。
よくある質問
Q. 経理職の転職では何社くらいエージェント登録すべきですか?
私は3〜4社程度をおすすめします。1社だけだと求人の偏りが発生します。一方で登録しすぎると連絡対応だけで疲れてしまいます。私なら、リクルートエージェント・MS-JAPAN・ジャスネットキャリアを軸に始めます。
Q. 転職エージェントは無料で利用できますか?
求職者は無料で利用できます。費用は採用企業側が負担しています。そのため転職活動を始める際は積極的に活用してよいと思います。
Q. 在職中と退職後、どちらで転職活動をするべきですか?
私の経験から言うと在職中をおすすめします。私は1回目の転職で退職後に活動しましたが、精神的なプレッシャーが大きく、焦りも生まれました。現在の自分が当時に戻れるなら、会社を辞める前に転職活動を始めます。
Q. 経理職の転職で最も重要なことは何ですか?
転職理由を明確にすることです。私の場合、1回目は上場企業で経験を積むこと、2回目は年収アップと連結決算経験の獲得でした。目的が曖昧だと求人選びもブレます。まずは自分が何を得たいのか整理することをおすすめします。
Q. 採用する側は何を見ていますか?
資格や学歴も見ますが、それ以上に人柄やコミュニケーション力を見ています。実際に一緒に働くことになるため「この人と働きたいか」は非常に重要な判断材料になります。面接では経歴だけではなく、人柄が伝わるエピソードも準備しておくと良いと思います。

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